調布駅前でタコのお別れ会

2016年9月30日をもって、調布駅前公園が都市計画により閉鎖となり、そこにあるタコのすべり台のお別れ会が行われた。

写真家の西山貞子さんにタコのお別れ会へ誘われたので調布駅前公園へ行った。
西山貞子さんは全国のタコのすべり台を撮影して写真集を刊行しており、タコのすべり台メーカーからも一目置かれている写真家だ。会場の一角に西山貞子さんの調布のタコのすべり台の写真が展示されている。
そして調布市により、その写真のポストカードが参列者に配布された。調布市は粋なことをするね。

調布駅前公園、そこは以前私立東京立正高校吹奏楽部定期演奏会を鑑賞した調布グリーンホールのまん前であった。
そのときは吹奏楽部しか眼中なかったからタコのすべり台にはまったく気がつかなかった。

調布市関係者のあいさつがありこのタコのすべり台は45年前から調布の子供たちを見守ってきたとわかった。

そしてJane Doe Bandによる吹奏楽演奏がある。
これは西山貞子さんから聞いていなかったので思わぬ収穫である。

フルート2、アルトサックス1、テナーサックス1、クラリネット1、トランペット1、トロンボーン1、ドラムス1の編成で、ガールズバンドというわけではなさそうだが演奏者はすべて女性。

演目は

　　★宝島
　　★童謡メドレー(おもちゃのチャチャチャ、犬のおまわりさん、赤とんぼ、おつかいアリさん、森の熊さん)
　　★調布メドレー(ゴジラのテーマ、大河ドラマより「新撰組のテーマ」、西部警察のテーマ、中央フリーウェイ、調布音頭、ゲゲケの鬼太郎、ありがとう、調布市歌)
　　★ふるさと

の4曲。
後述の理由によりお別れ会には保育園児・幼稚園児が参列しているのでそれを意識したプログラムに思える。水木しげる関係の曲は調布のご当地ソングと言ってもいい選曲だ。
ふるさとでは会場一同で演奏に合わせ歌った。

余談だが、Jane Doe Band では団員募集中とのこと。東京都調布市付近で管楽器をやっている人はリンク先をのぞいて見てね。

そして保育園児・幼稚園児とJane Doe Bandメンバーによるタコのすべり台の装飾が行われる。廃止になる電車にさよならヘッドマークが取り付けられるのを見るようで泣けるシーンだ。
そしてタコのすべり台のお別れ会は終了した。このタコのすべり台は多くの市民に見送られ幸せである。調布市民にとってただの公園の遊具ではない愛着があるのだろう。