私立細田学園中高吹奏楽部定期演奏会

埼玉県志木市にある私立細田学園中高に同校吹奏楽部定期演奏会を鑑賞しに羽田空港から空港バスにのりやってきた。
担当は京浜急行バス。

 羽田空港では飛行機に乗るものという固定観念があるが、電車や空港バスにも乗れるのだ。
筆者は羽田空港から飛行機に十年以上乗っていない。
本日はいかなるルートで空港バスが埼玉県へ走るのか楽しみだ。
（まるで吹奏楽部定期演奏会がついでみたいだな）

 志木駅西口から私立細田学園まで歩いてきた。校内の受付で予約のQRコードを提示すると女子高生がタブレット端末で読み取りOKが出る。
きれいな教室前の廊下の先のNOIBOホールが会場だ。
校内にホールがあるのはいいね。
受付や会場への案内に青いジャケットの吹奏楽部員が出ている。

開演前にステージ前で
金管十四重奏「金管八重奏のためのコンポジション」
原曲の倍近い人数で演奏した。
満員札止めの盛会である。会場の熱気がすごい。


第I部

行進曲「勇気の旗を掲げて」
メルヘン
甲斐の虎〜武田信玄、天下取りへの道〜
 青いジャケットで演奏。
勇気の旗を掲げては軽快なマーチだ。
メルヘンとともに吹奏楽コンクール課題曲だ。
武田信玄は本来17分の曲を8分バージョンで演奏。
重厚な出だし、ソプラノサックスソロがある。
 曲中、女子が本物のほら貝を吹いていたのにびっくりした。
初めてほら貝の音を聴いたなぁ。気分は戦国時代だ。
ほら貝は楽器として売っているのかな？


第II部

ファンキー・ヘンズ
黒いオルフェ
ディズニー・ファンティリュージョン！
マツケンサンバII

パートごとに色違いのＴシャツで演奏。
ファンキー・ヘンズはノリノリな曲。
 黒いオルフェはフルートをフィーチャーした編曲でフルート女子がソリストを務める。
 ディズニー・ファンティリュージョン！はお約束の耳が着いたカチューシャを着け演奏する。
 マツケンサンバIIでは赤いはっぴを着た女子４人が客席後方から入ってくる。
 金ピカの着物にちょんまげの松平健に扮した部員も現れてステージ前で踊る。
最後は全員立ち上がり上向きで終わった。


第III部

情熱大陸
ラッキードラゴン〜第五福竜丸の記憶〜
 マードックから最後の手紙(2021年版)
さくらのうた

青いジャケットで演奏。
 情熱大陸はカホンを女子がたたく。トランペットとトロンボーンが前に出てソロ。
 ラッキードラゴンは吹奏楽コンクール曲で本日は全学年で演奏する。物語がよく描けている演奏だ。
 マードックから最後の手紙の2021年版は玉名女子高の委嘱による改定版なんだそうな。
最近何度か聴いたけれど初めて知った。

3年生へ後輩からのサプライズ動画を上映。
写真のスライドショーと演奏会の動画を織り交ぜたもの。
3年生から時折笑いがもれた。
 現部長があいさつ。その後在校生から3年生に花束が手渡される。泣く3年生も見られた。

前部長があいさつ。全68人での最後の演奏。
後輩に向けたメッセージでしっかりしたあいさつだ。

さくらのうたは静かに演奏した。

「これをもちましてすべての演奏を終了…」
と司会が言うと前部長が
「しません!」
とさえぎる。
これがなければ終わりません!と
ディープパープル・メドレーを一同サングラスをして演奏。
後ろから立ってきて上向きで終演。


終演後細田学園出口で部員たちがお見送りしてくれた。
空港バスで羽田空港から来ただけの甲斐がある定期演奏会だった。


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